
行政書士藤本浩司事務所(開業準備中)
離婚、遺言・相続、建設業許可、会社設立など(開業後)お気軽にご相談ください。
はじめまして。
当ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
「行政書士藤本浩司事務所」(開業準備中)代表の藤本浩司と申します。
2025年夏の開業を目指して準備を進めています。
最初に自己紹介をさせていただきます。
私は昭和38年山口県の日本海に面した村(注1)で生まれ、福岡市にある九州大学経済学部を卒業後、広告代理店に入社。福岡→東京→福岡→東京と転勤してサラリーマンを続けてきました。広告代理店というくらいですから、世の中にあるいろいろな会社の商品の広告を、「代理」(注2)して考え作って、テレビやインターネット、新聞・雑誌などのメディアで皆さんに届けるという仕事です。
仕事での縁をいただき、国立大学法人九州大学で客員教授を務めさせていただいています。と言っても、年に1回福岡でマーケティングの講義を行っているだけなのですが。
齢(よわい)50歳を超えたころ、100歳を超えて祖母が大往生を遂げました。そのお葬式の場でお坊さんの唱えられるお経を聞きながら、祖母がお仏壇の前で念仏していたことの意味を始めて考えました。この瞬間から、私は「仏教」という教えと人の生き死にとの関係に関心を持ち始めました。
お寺の生まれでもない私が、広告の仕事をしながら、仏教を学び西本願寺(浄土真宗本願寺派)の僧侶となりました。(注3)
また並行して、30年ぶりに受験勉強をして行政書士試験に合格し、63歳になった今、開業を目指しています。(注4)
この3つには共通点があると私は考えています。その共通点が、広告の仕事の経験を生かして、僧侶を務めながら行政書士として法律にかかわる仕事をこれから始める理由でもあります。
その共通点というのは、『人の心を探求する』という視点です。
広告の仕事は、その商品が、今世の中でどう見られているのか、どう見てもらえばもっと世の中の人たちに利用してもらえるのか、商品という対象を通して人の心の動きを探求していく仕事です。マーケティングの世界では「生活者インサイト」(注5)と言ったりしています。
仏教、その教えとは、2500年前にインドでお釈迦さまによって生み出された、ほかの宗教とはちょっと変わった教えです。世界3大宗教であるの頃の二つキリスト教とイスラム教にはこの世界を創造した絶対的な神様がいらっしゃいます。でもお釈迦さまが生み出された仏教には世界を作った神様や仏さまは登場しません。
お釈迦さまは、人間はなぜ悩み苦しむのか、どうすればその苦しみの根源を消してしまうことができるのか、人の心の中をとことんまで突き詰めて考えられました。もともとの仏教は人の心を分析して生まれた考え方なのです。(注6)
この初期仏教の教えはインドからシルクロードを超えて、中国に、そして日本に伝わり、その教えも大きく発展変容してきました。でもその根源にある仏教的な考え方や哲学は変わってはいないと私は考えています。(注7)
そして法律です。法律は、人が円満に社会生活を送ることができるように願って整備されている社会の仕組みです。社会生活を営む上での様々なルールや決まりを事前に整備しておけば、後々悩んだり苦しんだりする場合がなくなることはないかもしれませんが、少なくなるはずです。法律の多くは、社会における人々の行動を様々に観察・想定し、行動の背景にある人間心理(心)を深堀して、全体として社会生活が円滑にかつ幸せな方向に向かうように整備されていると言えると私はとらえています。
以上のように、「広告」と「仏教」と「法律」の3つには『人の心を探求する』という視点が共通した要素になっていると考えています。
私は行政書士事務所を「人の心を探求する」視座を持って運営しようと考えています。
お悩みをお持ちの相談者の方々の、こうしたい・こうありたいと願われる「意思」(心)を深く理解することをスタート地点にして、その「意思」を円滑に実現するための「法律」のサポート機能を探し出す。相談者の「意思」を「法的書類」にまとめ上げるのが私たち行政書士の仕事です。
「法律」は難しい専門的な法律用語を使った表現なので、一般の方々にすぐに理解できるものとはいいがたいです。そこに私たちのような法律の専門家である行政書士がお手伝いする意味が存在します。
とはいっても、行政書士は弁護士とは違って、紛争性のある業務には携わることは出来ません。しかし、今まさに紛争を抱えていなくても、紛争が起こらないように心配をしている方々は大勢いらっしゃると思います。
行政書士法第1条に「行政書士は、(中略)官公庁に提出する書類その他権利義務又は事実証明に関する書類を作成することを業とする」(第2項で一部制限あり)と規定されています。
「法律」にのっとった書類を作成することが、市民の皆さんの「意思」を円滑に実現する近道で、将来的な紛争を未然に防ぐ意味があると考えています。
例えば「遺言書」は民法でその要件がいろいろ規定されていて、「遺言書」として故人(被相続人)の意思を実現することが困難になるケースも多く発生しています。
「遺言書」故人(被相続人)が生前に「こうしたい」とお考えになっていた意思(心)を実現するために、法律の観点から行政書士がその作成をお手伝いできる一つの書類です。
私は、「仏教」が2500年以上追求し続けている『人々を救済しようとする慈悲の哲学』を視座の中心に置いて、「広告」の仕事で30年以上磨いてきた『生活者インサイト』の知見を活用して、相談者の「意思」と「法律」とを結び付けていきたいと考えています。
「行政書士藤本浩司事務所」は、皆さまのお悩みを深く理解し、その解決に皆様と一緒になって取り組みます。
私ども事務所のサービスをぜひご利用ください。
行政書士藤本浩司事務所
(注1)
私が生まれた住所は「山口県大津郡日置(へき)村」、そのご平成の広域合併で現在は「山口県長門市」となりました。出身校高校も、卒業した時は「県立大津高校」でしたが、その後近隣3校が合併して「大津緑洋高校」(普通高校+農業高校+水産高校)になっています。
(注2)
例えば〇〇自動車株式会社はいくつかの広告代理店に声をかけ、車の広告アイディアを競わせます。最も評価の高かった広告代理店がその広告の仕事を実際に受託するという仕事の流れが一般的です。そこでは〇〇自動車の「意思」を最も深く理解し、推察できた広告会社が、〇〇自動車から最も高い評価を獲得するということになります。
(注3)
私の実家は浄土真宗本願寺派、いわゆる西本願寺に属する宝泉寺(山口県美祢市)にお世話になっています。宝泉寺のご住職のおすすめがあって、中央仏教学院の専修通信課程に進むことになりました。その後東京転勤を期にさらに学びを深めようと築地本願寺内にある東京仏教学院に入学し、西本願寺で得度(僧侶になる手続き・儀式のこと)しました。
(注4)
行政書士受験通信教育を利用し無事受験1回で合格することができました。それまで法律を勉強したことはありませんでしたが、行政書士試験は憲法・民法・会社法・行政法など幅広く民亊系を中心とした法体系を学習するいいチャンスになったと思っています。
(注5)
「生活者』というのは、マーケティング業界で使われている言葉で、今ここに生きていて社会生活を送っている皆さんのことを言います。「インサイト」とは洞察という意味の英単語です。ビジネスの世界では横文字が横行しています。
(注6)
2500年前(紀元前500年頃)、お釈迦様が生きておられた時代の仏教のことを「原始仏教」とか「初期仏教」とか言ったりします。この時代の教えは、お釈迦様がいろんな人々の悩みの解決をアドバイスされたそのお言葉そのものでした。その言葉の中には、世界の創造神のような不可侵の存在などどこにも存在していません。
ご興味のある方は、岩波文庫『ブッダのことば―スッタニパータ― (岩波文庫:中村元訳)』などの初期経典の翻訳書籍をご覧ください。この初期経典には、お釈迦さまのお言葉そのままに近い形が残っていると言われています。
(注7)
仏教2500年の歴史を簡単に語ることなどできないのですが、お釈迦さまの時代の教えが、インドからシルクロード経由で中国に伝わり、その後日本に伝わってくる過程で多くの仏教者によって、教えが体系化され、さらに多様な解釈がくわえられ、いま日本にあるような宗派(浄土真宗というのも日本の仏教宗派の一つです)も含めて、世界中で多様な仏教の教えが存在しています。
仏教史にご関心のある方は、入門書として『わかる仏教史 (角川ソフィア文庫:宮元啓一著)』をお勧めします。